DP – 20
双塔がつながり空間が生まれた。 想い描く大切な形。
DP – 19
一つ一つ木を選び、考え、組み上げる。
高くなるにつれて、沢山集めて周囲に並べていた木が減っていく、当然であるが俯瞰的に捉えると面白そうだ。
この行為は何に似ているだろうか。
応援来訪歓迎。
・・ DP – 18
・・上へ 、上へ 、
今必要なところは削っておく。
積む・組む DP-17
積む、組む、同じ箇所は二つと無いが似たような一連の作業をしばらくは繰り返し続ける。更に上に登ればクライマーズハイも訪れるはず。
積む DP – 16
10kg以下のものから30kg前後もある様々な木のブロックを積む、これから約3m程の高さを目指して積み上げる。少し進むごとに障害も発見もある。計画し準備し、突発に起こる事に対応し、一箇所ごとに丁寧に手を施して一つ積む。密度ある時間の積み重ねでもある。
帰宅しテレビのニュースを見る度に、制作が進むのは私達にこの日々があるからであると切に思い、争いの無い平和を願う。
10月二週目 DP – 15
いよいよ気候良し、部材に成型した雑木のブロックを組み合わせていく。そのもとの丸太は何処で育ったものか把握出来ていることも良く、立木姿を思い起こすことが出来る木も多い。概ね淡路島のそれほど広くない範囲から集めたものだから、全く系統の違う樹種が隣り合っても君たちはそれでいいのだと言える。まだ乾燥材と言えない水分を含んだ木は、これから積み上がっていくに連れて、押し合い、引き合い、支え合い、どう変化して行くかと想像力をかきたてられ、創作意欲となる。
全体を支える最下部だけでも300kgを超えた。
10月一週目 DP – 14
10月に入り、各部の制作をより具体的に進める。主になる木塊の部分以外にも、その繋がりを構成する部材の準備は欠かせない。間借りしている第2工房に模型も機械もドラフターも、ほか諸々も順次運び入れる。気候も良く、いよいよ木と自然と戯れる、作業を進めるにつれて真剣に愉しめる環境ができ制作への高揚感も増す。
淡路島桧を乾燥に出す準備をする。
天神さんの楠、大切な部位になる為の準備。
組み上げ準備。
仕込み続く DP – 13
料理で言えば、まだまだ材料の仕込みの段階が続く。下ごしらえ、仕込みの段階がしっかりしていれば美味いものになるではないか。9月後半からまた3人体制で作業。向かう方向を理解して進めてくれる仲間の下ごしらえが有り難く、並行して積み上げる木の構成を頭で考える、体力も使う。
引き続き応援は、岡田家具創造堂の岡田さん、家具 zombi の石川さん、大型機械の使用・場所提供は淡路工舎の藤田さん / 感謝
ご来場誠に有難うございました
一脚展+(プラス)2023 は9月18日をもって無事盛況のうちに会期を終了しました。
世の中の状況が昨年とは変わったことからか、国内外からの来場者が終始入り混じる会場の様子となり、会期中3,000人を超える方々に展示を観ていただくことが出来ました。
今年は 特別展の「一本の樹のものがたり」が会場の広い面積を占め、例年とは違うスタイルでの開催となりました。
この企画には約二年前から実行委員会の一人として関わり、樹の伐採や製材に立会い、乾燥工程を待ち、この樹の物語を想像し読み解き、一点の作品を制作したにとどまらず、思い入れの深い展示会となりました。
またこの企画は、六甲山材や丹波篠山材などの私たち(兵庫県の作家)の身近で育った樹に注目して制作に活用してきた、2019年からのプラス企画展の延長線上に位置ずけています。個人所有の一本の樹が役目を終えて伐られる事になった時も、私たちの近くで生命を育んできた大切なものとして向き合い、制作者が手を施すことによって様々な物になり、もう一度新たに役目が生まれるのです。この樹が立木として100年近く育ったものだとしたら、私たちが制作した物もそれくらいの年月、いえそれ以上に長く使われてほしいと願います。それはこの「一本の樹のものがたり」を想像力豊かに感じ、制作に取り組むことで成し得るのではないかと気付く機会となりました。
プラットフォーム DP – 12
木塊を組み上げていく水平で平滑な台/プラットフォームを大工さんに依頼し、どうせならと作業場の中央に据えた。重さの想定を伝えると予定以上にしっかりとしたものになった。先日は制作に協力してくれるメンバーとも打ち合わせをし、暑かった気候もそろそろ落ち着く、集めた木材との距離をもう一段階も二段階も縮めていきたい。
天神さんの楠 DP – 11
地域の氏神様である河上神社天満宮の神饌所(しんせんじょ)建て替えに伴い止む無く伐採された楠。処分場へ持ち込まれず保管されていたものを縁あって譲っていただいた。この木も今回の作品の重要な一部分にしたい。まだ材料になる木がどんなものか分からない時に描いたデザイン画とは随分形が違うが、目の前の形あるものを信じて進めて行きたい。今日は木の形を見えやすくする為に先ずは全体の皮をむいた。
窯出し DP – ⑩
約1ヶ月サウナのような人工乾燥機に入っていた木材が出てきた。すっかり整って、となれば後は何も心配ないが、今流行りの言葉のように木は簡単ではなく、割れは進み、捻れるところは捻れる。この木の塊から短期間で含水率を下げようとするので当然で、使い物にならないほど割れてしまったものもある。それでも乾いたのは表面だけだろう。しかし今後の方向性が見えて、カビ防止や、後から出てきてもらっては困る内部に潜んでいる虫対策にはなったとポジティブに捉えて荷下ろし、樹種分けにすすむ。
約 50℃に乾燥機内は保たれ、投入の最初と最後に蒸気が機内に回る。