BLOG

ブログ

DIARY

今年も大晦日の夕方この時間は仕事を一区切りつけて、一年を振り返る時間にしてみたい。毎年思うのは、何より人との出会いに始まり、話が進みお互いの理解も進み、物を作るという仕事をさせてもらっているという事、また仕事以外でもいろんな楽しみを多くの出会いからもらった気がしています。初対面の突然の出会い、古くからの知人との再会、友人やお客さまからの紹介による出会い、その形は様々、そしてその関係は太くても細くても長く続く事をいつも願うものです。   ただ今年は残念な別れが一つありました。それは父親が他界した事。老衰だから仕方ないと言えどもその瞬間いろいろな想いが込み上げてきましたが、最期の時に母も私達夫婦も息子達も家族皆が立ち会えたことが、逝く父にとっても、また残される私達にとっても不思議と穏やかな時間をひと時共有できたと感じています。   口数の少ない父親でした。ただ淡々と黙々と自分のするべき事をしていたという印象が今でもあります。饒舌で無いのに何故か語学を学び英語とスペイン語が話せた為か1960~70年代にかけて南米への日本人移住事業に関わり最初は神戸からの移民船で単身ブラジルへ赴任し、姉が7歳、私が5歳の頃、今度は家族を連れてアルゼンチンへ赴任したのです。移住者と共に開拓農業をしていた訳ではないので写真はコミュニティーのトラクターに跨がり記念撮影ですが、片側を見ればアンデス山脈の最高峰アコンカグア、反対側を振り返れば地平線が見えるような乾いた大草原、レンガ積みの小さな家に住み隣の家は数キロ先なので見えないのです。そんな所に5〜6歳の少年が住んだ記憶はもう半世紀も前の事でも消える事はありません。色褪せてはいるものの思い出せる風景(視覚)また嗅覚や味覚で憶えている記憶は少なくはなく今でも意識すれば引き出してくることが出来ます。車が駆け抜けた後の砂埃の景色、乾燥トマトの酸味、濃厚なチーズの匂い、今回は記憶を辿って幾らでも書けそうですが、そんな物、事、また人々に出会わせてくれた父に感謝を想う大晦日となりました。   今年も皆さま本当にありがとうございました、新たな出会いを楽しみに、良い新年をお迎え下さい。   メンドーサ
2018-12-31 | Category: DIARY

 

「大好きな人をブローチにしてみました」というタイトルの村上千洋子さんの個展を観てきました。「よかったです!」という感想。何がとは一言で言えないけれど、一つ一つは手のひらに乗る程の小さなものだけど、ご自分で選んだ大好きな人の顔をひと針、ひと針丁寧に刺繍で仕上げた108人(108組)の顔のブローチは何かとても多くのメッセージを1点ずつが秘めているように感じました。壁面に並ぶ顔を、コルビジェだ、バスキアだ、タモリさん、誰だこれは?という軽い楽しみ方から入って、この人をなぜ選んだのか?いつ出会って、どの部分が好きでどんな影響を受けたのだろう?私も好きな人が多いという事も共感できて作品を好きになった要因だと思いますが、誰だか分からないという人物も多かった事も作者の興味の広さ深さに関心を持ちました。会場の壁に貼られた千洋子さんの挨拶文もなぜこのブローチを作り続けているのか分かりやすく明快に書かれてあります、究極だけを抜粋すると、・・・『感謝』と『敬意』そして『愛』を込めてあると書かれています。誤解も生じる短い抜粋を申し訳なく思いますが、私がシンプルに解釈するとモチベーションの素は『好き』なのだろうなと思います。その人が好き、その人の作品が好き、その人の表現するものが好き、そしてご自分も作ることが好き、何かを表現することが好き、その姿勢がまた出来上がったものによって人を喜ばせたり感動させたりする。我に返りものづくりを生業としている者としてもこの『好き』という純粋な出発点は忘れ失ってはいけないと思うのです。   IMG_2329   IMG_2353   IMG_2348   IMG_2350   IMG_2354 作者村上千洋子さんと(上)このページであまり自分は出ませんが良い一日だった表現としてアップ! ご主人の村上茂樹さんと(下)怪しい写真ですが、愛溢れる方です、仲良し! そして数百枚のレコードを持ち込んで会場の良い空気を作っていました。   IMG_2368 もう一つ嬉しかった事。茂樹さんお会いするのがまだ二度目なのに、私が作ったもの数々の写真をH.P.などで見ているうちに頭の中に流れ鳴り続けた音楽があると、CDにしてプレゼントして頂きました。ここは又深く掘り下げたいと思うのですが、形、造形、が音、音楽に変換するという事を初めて経験したように思います。その後毎日聴いています、そう、そんなふうに作っていますと呟きながら。   P1170773
2018-12-19 | Category: DIARY, INFORMATION

 

小学四年生の途中、私は転校生として神戸に戻って来ました。若いO先生のクラスは明るく楽しい雰囲気で何か困ったという記憶は無いものの、人見知り無く話せる性格でなかった私はしばらくの間はもぞもぞ、、しかし当時走ることには自信があって足が早かったので新入り早々運動会のリレーメンバーに選ばれ、学級対抗リレーの優勝チームの一員となったのです。後は言うまでもなく、一芸は身を助くで転校してきた事など関係なくなり、活発な友達たちと休み時間も放課後もいろんな遊び方を見つけては校庭を走り回っていたという記憶があります。(こんな事も思い出した)1970年代は光化学スモッグ注意報、警報なるものがたびたび発令されて、そうすると校庭の隅に有った道路標識大の白い丸が赤い丸に裏返され生徒たちは校舎から出てはいけなくなるのです。教室の窓からその赤丸をやんちゃ達が恨めしそうに眺めている時、O先生は相撲のような事をしたり(今ならバツ、かな)皆で歌ったり、私たち生徒とよく遊んでくれていたなぁ、という遥か彼方の思い出を引っ張り出す機会がありました。   今回そんな事を思い出すのはそのO先生からお孫さんの小学校入学お祝いに机の制作を頼んで頂いたから。本当に長いお付き合いに感謝します。 彼らにもこれから沢山の楽しい思いでが出来ることでしょう。     入学にはもう少し年数のある弟君の分も一緒に! 横に置いていると木目はつながりますよ。 P1170513 早速勉強、お絵描き、まわりを走り回って、おどけて、机の到着を喜んでもらえたようです。 いい笑顔の写真は残念ながら出せませんが「机のおっちゃん」のカメラにVサイン頂きました! P1170465   P1170497   P1170420 小学校入学時にというタイミングで作る机はいつもシンプルに、大きくなって独り立ちするときもこれを持って家を出てもらえればと制作者は思う。 P1170428   P1170401   P1170411
2018-11-23 | Category: DIARY

 

9月〜10月 近況

2018-09-30
15時を過ぎて予報通り淡路島も台風の風雨はだいぶ強くなってきました。既に暴風大雨圏内のところも、これから入る所の方もどうぞお気をつけ下さい。   今日は9月の最終日(日曜)、進行中の制作も大詰め、10月の予定もにらみながら室内でおとなしく過ごしています。1物件に2ヶ月以上掛かっていると進行を待ってもらっている方からは「いつ頃から」と連絡を頂くこともありますが、どの件も良い状況を作って良い制作〜良い完成になるよう進めていきます、どうぞご了解ください。   先日は滋賀の「じどりや穏座」さんリニューアルに向けての家具第一便を届け、また日程を合わせ大小の用事沢山を持って京都、滋賀、神戸へ2泊で出張でした。京都泊は大学からの友人宅へお世話になり仕事前の朝の散歩は清水寺まで、雨の合間の束の間の青空が気持ち良かったですね。何箇所かを小刻みに訪ねる慌ただしい日程でしたが、新たな知人も出来、「愛のある仕事」の話、も出来たりで、10月〜年末にかけて次の、またその次の制作にモチベーションを高く保てるでしょう。   清水寺から遠くに京都市街と青空 IMG_2056   清水の舞台は現在改修中、足場丸太高い! IMG_2043   五条大橋から鴨川を望む IMG_2058   滋賀の納品〜琵琶湖道の駅 IMG_2062   京都イタリアンレストラン「obase」エントランス IMG_2065   京都五条の「efish」はこの秋19周年のディスプレイ(オーナーN氏自ら) IMG_2076     これから納品を待つ滋賀「穏座」の家具は室内でも台風の風雨警戒 P1160995   P1160997  
2018-09-30 | Category: DIARY

 

カリブの肥松

2018-09-07
8月、9月は滋賀県大津市の「じどりや穏座」ONZAさんの家具制作に追われています。直営地鶏料理店として定評があるお店ですが内装の雰囲気やメニューも変えて10月にリニューアルオープン、案内は又このページからもさせて頂きます。   椅子席の家具類は概ね使い慣れたウォールナット材で進んでいますが、座敷席の大テーブル(2,720×920)天板材だけは何か針葉樹でと探したところ、材木店店主がもう20年以上前に仕入れて少しづつ出していると言うカリブ松を見せてくれました。根元に近い方は肥をたっぷり含んでいい表情、その分、ノコ刃やカンナの刃がべたべたになるけれど仕上がったものはオーナーこだわりの内装によく合うのではと思います。   カリブ松、どこの国が原産か今となっては材木店もわからないそうですが、分布範囲の広い松は確かにカリブ海沿岸諸国にも生息、小さな島国にもあるようだしホンジュラスやニカラグアか・・・制作中というのは材の触感や匂いも感じながら進めるので頭の中のイメージの世界に入り込み易いものです、原産国に思いを馳せてgoogleを操りながらその国に飛んだりもできます。   P1160976 スクリーンショット 2018-09-07 21.43.05 P1160962   P1160943   P1160925
2018-09-07 | Category: DIARY

 

村上RADIO

2018-08-06
「毎日暑ですね」とまた書いてしまう。皆さんももっと大袈裟な表現で毎日挨拶を交わしてるのだろうと想像しますが、夜は日中の暑さを少しでもクールダウンしたいものですね。 新聞の記事を見て思い出した、「村上春樹がラジオやるんやった」ノーベル賞はまだ取らないよと毎年思うハルキストでは無い私ですがこの放送は聴いてみたいと思っていた。そこで「ラジコ」を検索、タイムフリーで聴けました。エアコンでなく扇風機を回して広い部屋で大きな音で、たまたまそんなシチュエーションが合ったのか、「とても良かったです」音楽で夏を感じた1時間弱でした、そしてクールダウンもできた気がしたので皆さんにも紹介しておきます。   番組の後半のある曲で思い出したので、暑い夏にいい映画も一つ紹介。 「真夏の夜のジャズ/JAZZ ON A SUMMER’S DAY」 以前はVHSに撮ったものを毎夏必ず一回は観ていたのにビデオデッキが壊れてからは観ていないなぁ、DVDを買ってまた観てみよう。ジャズ狂で無くても暑い夏の日の夜にほんといいですよ。   スクリーンショット 2018-08-06 21.05.41   JAZZ ON A SUMMER’S DAY スクリーンショット 2018-08-06 21.18.07 スクリーンショット 2018-08-06 21.18.24  
2018-08-06 | Category: DIARY

 

今年の夏は格別に「暑い」、というのは昨年ここでの暑中見舞いの書き出しでした。今年は更に猛烈にとか〇〇にともう一段上の表現をしたいところですが、先週の各地で最高気温更新、40度超え、、というニュースを毎日見ていると今はもうこの夏の暑さを受け入れて過ごさなければ仕方ないかなと感じます。7月の豪雨や猛暑、昨日からの少し変ったコースを通る台風、6月の大阪北部地震もまた自然現象は人には酷な振舞いをしますが、災害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げ、一日でも早く平穏な日々を取り戻してもらう事を願います。   今日の淡路島は台風一過少し涼しく感じますが、明日からはまた暑さが戻りそう、「暑い暑い」と言ってやり過ごせるならそれも良し、夏バテしたり熱中症で倒れない対策をして来たる8月を乗り切りたいものです。皆様も健康にはくれぐれもお気を付けて良い夏をお過ごし下さい。   P1160860   P1160852   P1160849   連日工房内は35度前後になる事にたまりかねてスポットクーラー購入。 あり物の廃熱ダクトが派手なのと薪ストーブとのアンバランスは突貫故・・・ P1160840 2   P1160845
2018-07-29 | Category: DIARY

 

伐採後雨にさらされてしまった幹や枝はどこを割ってもグレーの木肌、それなりに味わいがあると言えなくはないが、Old nalutO Orange  O.O.O. !古色を帯びて今回予定した使い道には少し清潔感が足りない。そこで思い切って色を抜いてみた、出来たのはお皿です。   試行錯誤中を理解の上でイタリアンレストランcenciさんで使い始めてもらっています。様子を尋ねると、「いい感じですよ!!」との事。どのタイミングでテーブルの上に出て来るかどうぞ京都へ食事にお出掛けください。   各種、継続して作ります。 IMG_1754 IMG_1755 P1160329 P1160323 P1160340   P1160243 P1160306 P1160276 P1160313 P1160317 P1160315 P1160307 P1160304  
2018-06-05 | Category: DIARY

 

今までに形にしたことが無い物を作る我々の仕事では、卓上でスケッチや図面を描いて平面、二次元で考えることは必要な作業で、制作の取り掛かりには欠かせません。しかしそれだけでは本番の作業に取り掛かれず迷うときは、1/10程度の模型を作ります。木を削るとは言え椅子に座ってデスクワーク、2時間ほど集中すると完成品の感じがつかめるのです。さて、今回は以前に作ったコートハンガーの3本仕様、依頼者の方も制作者もハンガーになる3本を並列にして壁に向かわせるか、5本仕様と同じように円の中心に向き合わせるか、迷っています。迷うという事はどちらも良いと考えています(制作者)。並列の仕様は同じ曲線がくり返し並ぶ綺麗さがあって前回と違う新鮮さもあって良し、後者の方は、5本に比べ寂しくなるかと感じながら模型にしてみたところ、それぞれのハンガーの線が全方向よく見える間ができ良いなと感じます。置く場所を変えられるのもこちらの利点です。   ほぼこの記事を書き終えたところで連絡が入り、後者の円の中心に向かう自立式の方になりました、制作スタートです。   P1160388   P1160401
2018-05-31 | Category: DIARY

 

「なるとオレンジ」は淡路島原産の柑橘だそうで、300年程前に原種が見つかって栽培が続けられてきたそうですが、今では作る人が随分減ってしまったようです。それは少し皮が厚く、種も多いこの柑橘は様々な食べ易い果物が流通している今、人気者とはなかなか行かないことがざっくりとした理由でしょう。我が家から5分ほどの同じ五色町鮎原にその果樹園のひとつ森果樹園×ツギキがあり代々受け継がれてきた果樹を若い夫婦が手入れをし園を切り盛りしています。山の斜面には沢山のなるとオレンジの樹があり、一番古いもので130年くらい、主力に実をたわわにつけている樹は80年くらいの樹齢だとか、若い樹もあります。何度か訪ねた冬場から4月頃まで緑色の葉の合間に実ったオレンジの色が見える時期の景観はなんとも心落ち着くものがありました。もちろん実も食べたことはありますが、私は味が好きですね、香りがいいし、品種改良をしてないというだけに、ワイルドさもあり味わい深い。実を絞ってジュースにしても美味しかった。   IMG_0078_MG_1468   立枯れしたり、管理の為に剪定した幹や枝は使い道も無く果樹園に置かれていましたが、何かにしてみようかという話から森さんとその友人にひとつ小さな依頼を受けました。それは太めの枝が一本あれば十分なところ、積み始めるとトラック一杯になってしまうものです・・。しかし何本か割ってみても昨シーズンに切られていたものは中まで水もしみて、虫も入り、木工材料としては美味しい味を連想するフレッシュ感はありません。概ね来年冬のストーブ用の薪かなと諦めていたところ、また別な依頼に対してアイデアが出ました。フルーツウッドの中でも珍しいしもの、積極的手法で使いたいものですね。   IMG_0047P1160273 IMG_1751 IMG_1737
2018-05-30 | Category: DIARY

 

「近場の雑木」今回は自前の機械で割るには少々大きめのものを同じ町内の製材所、山中商店さんで板にしてもらった。テーブルに出来るような大径木では無いものの、立ち木を切り倒した場所を知っている材はいつもと又違った制作意欲が湧くというもの。しばらく桟積みして乾かしてみよう。ヤマモモ、シイノキ、ハゼ、ハテ?樹種名が分からないものもまだある。産地は洲本市五色町鮎原西、鮎原田処。   P1160187 P1160182 P1160205 P1160206 P1160214 P1160219 P1160224
2018-05-09 | Category: DIARY

 

feat. RUI

2018-05-07
先日オープンのお知らせをした神戸の子供服「Si Tu Veux」さんのハンガーラックはシンプルな鉄のフレームに木の重し、発想はこのお店のオーナーのお嬢さん、板坂留五さんに依るもの。彼女は今年、東京藝大・建築専攻の修士課程を卒業して設計の仕事を始めた駆け出しの建築家。Si Tu Veuxさんの移転先の内装設計を手がける過程で、新調するハンガーラックの原案を持ってうちの工房に訪ねて来られました。 「鉄の棒で組んだものを木の重しで倒れないようにしたいのです」 なるほど、私は直ぐにコレだと思ったのが今工房の内外に転がしている丸太や枝の切れ端。 「こんなのはどうかな」二、三の例を提示すると思っていたものとは違うようだけど完成形のイメージは膨らんだようで 「丸太の縦置き横置きなどでそれぞれ違ったものを作りたいです」とその場で方向性は決まり、後日2回目の打ち合わせでは先に徳島の川口さんに作ってもらった鉄のフレームと私が少し多めに用意した丸太や枝の材料に対し、 「これとこれの組み合わせ」「長さはここで切りましょう」「これは少し切る比率を変えて」「これは半割」・・と小気味良いレスポンスで打ち合わせ出来て完成したのが写真のハンガーラック。彼女からの提案なのでこの書き方はいかがかと思いますが、集め始めた「淡路島の木」の一つの形という視点にすると『Featuing RUI/フィーチャリング ルイ』良いもの面白いものが出来ました。お店でのディスプレイも楽しそうです。   31781868_1710579335685533_4137547132464791552_o P1160166 31770207_1710579615685505_3461150497002487808_o P1160157 Si Tu Veux は三ノ宮の日本真珠会館 1F P1160145 DSC_0101 DSC_0103 DSC_0121 DSC_0128 DSC_0136 DSC_0143 DSC_0154 DSC_0158 DSC_0115 P1150937 P1150901  
2018-05-07 | Category: DIARY

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12