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DIARY

DESIGNART/デザイナートの会期も中盤に差し掛かってきましたが、私は淡路島に戻り、工房ではオーダーを頂いているダイニングテーブルの制作を急いでいます。   今回の展示は今年出来た新作の椅子、定番にしている椅子、以前に作った大きな椅子、お客様のお宅から借り出したテーブルなど。 どれも今見て頂きたいもの、今まで全力で取り組んだもの、そして今後の布石となる制作なのです。   会期中どっぷりと会場に居て皆さんにそれぞれのものをプレゼンテーションしたり、新たな出会いを楽しみにしたいところですが、制作の進行とも両立しなければいけません。 ただcall(コール)お店スタッフの方々は熱心に私の制作への理解を深めて頂いているので、とても丁寧に案内して頂けます。私が在廊して居ない間もお時間のある方は是非お運びください。   次回在廊は10月26日(土曜日)、27日(日曜日、最終日)   以下の媒体に掲載されていますので案内としてご覧ください。   ▶︎ 表参道&原宿のWEBメディア/OMOHARAREAL   ▶︎ CASA  BRUTUS    WEB版   ▶︎ DESIGNART  公式サイト/展示作品一覧 ⇨ 表参道 ⇨ サムネイル     image4 2   P1180905   スクリーンショット 2019-10-21 22.16.53     スクリーンショット 2019-10-21 22.05.24          
2019-10-21 | Category: DIARY, INFORMATION

 

この度、台風19号の影響で被害を受けられた地域の方々に謹んでお見舞い申しあげます。 一日でも早く復旧し日常を取り戻される事をお祈り申し上げます。   今日、我が家は朝4時に起きて洲本市内の千山に登ってきました。家族4人、日常を過ごしているわけですが、息子たちの成長と共にそれぞれが自分のするべき事に忙しくなり、顔を合わす時間や会話の時間も少なくなり、それが悪いわけでもなく、しかし良い事でもなく、少し淀む空気も感じられ、そこで少しリセットできたらと思い以前にはよく行っていた「山登り」となったのです。昨夜のラグビー日本代表の爽快な勝利を見届けて早寝し、早朝からスタート。とは言え往復3時間もあれば十分な山なんです。私は少しスッキリしました、皆はどうなんだろう、9時頃からは又それぞれの時間に戻りそれぞれの日常を過ごしています。   IMG_1772
2019-10-14 | Category: DIARY

 

共同開発に取り組むというのは初めての機会です。仲間うちでも他の工房と共同で何かを作ったという話はあまり聞かないので珍しい取り組みなのでしょう。今年の一脚展のプラス企画の為に即興的に出来たチームは誰に強制されたわけでも無く自然と手を挙げた3人が一つの折りたたみ椅子の完成まで知恵と労力を共有しました。   メンバー紹介をしてみましょう。(年齢の若い順に) 関野央也(Tenon) 村上剛(MURACO) 北島庸行(atelierKIKA) 関野さんは一脚展メンバー(15人)の中でも唯一の平成生まれ、その若さに反して椅子に関する知識は豊富、制作においてもディティールへの強いこだわりを持っています。『若き椅子マニア』は今後も頼もしいです。 村上さんは、東京の工房ウッドユウライクカンパニーで工場長を務めた後、共に働いていた奥様と独立、言葉数は少ないですが『寡黙な実力派』、ささいな指摘が的を得ていて、その呟きを聞き逃せません。 最後にわたし北島は、見た事の無いもの、作ったことの無いものには今だにトライしたいと制作を続けていると言えます。   『 』内のキャッチフレーズは私が勝手に付けたもので2人には承諾を得ていませんが・・、個性も違い、年齢の幅も大きく、それが結果的に良いバランスとなって一つの椅子を完成に持って行けたと感じています。   さて、KOBE Folding Chair/神戸フォールディングチェア は説明すべきところが多々ありますが、先ずは添付したキャプションを読んでください。神戸の軽快な街の暮らしに想いを馳せて開発し、Made in 兵庫のフォールディングチェアとして広くに発信したいと考えています。展示会までに完成したとは言え、まだまだ改良し細部のマイナーチェンジを行っていけば、椅子としても熟成され更に良くなって行く箇所も3人は見つけています。また座面と背の仕様も布張りや革張りになると表情が全く違うでしょう。一脚展を終えひと段落しましたが、もちろんチームは解散していません、当面各工房に1脚づつ椅子がある状態にしていますので実物に触れ、座って、また折りたたんで、使い勝手を確かめてください。使ってみたいとの声は大歓迎です。   動画はこちら!     IMG_1446 スキャン 1   IMG_1342   IMG_1340   IMG_1358   IMG_1375   IMG_1364   IMG_1537.jpgカラー
2019-09-22 | Category: DIARY

 

参加された皆さん、とても良い仕上がりの自分で作った自分だけの木箱が出来上がりました。講師も慣れない事で誉め方が足りなかったかなと終わってから反省しますが、後でこれを見たら自信を持って周りの皆に自慢して下さい。仕事が終わってからや家事に一区切りつけて夜の7時から公民館に集まって2時間の工作作業、どんなものかと始まる前は心配もありましたが、そんなことは無用の皆さんの集中力に先ずは感心しました。5回の日程で初回はまあ和やかに始まったものの2回目以降は各自目の色が変わり、着々と工程をこなし、5回目で完成、また和やかな笑顔で仕上がった作品を持ち帰りました。初回から受講生の皆さんにお願いしていたのは、私が考えた箱を仕上げるまでの工程を終えた後、5回目の残り少しの時間ででも各自で考えたオリジナルのアイデアを加えて欲しいという事、これが今後本当にDIYに繋がるかなと思ったわけです。実際にそこが本当に良かったです、自分で探した蝶番をつける人、取っ手を作ってつける人、自作の焼印で自分のマーク、ステンシルで名前入れ、革の取っ手を用意した人、絵付け等、そこで格段に仕上がり感が良くなり、まさに自分だけの宝箱になりました。また途中欠席でなんとか箱までは仕上げたという人は持ち帰って何かが加えられると思います。最後の会ではまた機会を作って次回持ち寄って見ましょうか、なんていう話も出ました。参加された皆さんお疲れさまでした。そしてアトリエKIKAの仕事とは別に珍しい機会でしたのでここで紹介しておきます。   近年、こういう形での教室、1日で何かを作るワークショップ、物つくりを教えて欲しいという依頼は多いです。普段は職業的にそういうところに関わっていない方々の意欲には感心させられますし、世の中の傾向としてとても良い事だと感じます。アトリエKIKAの一人親方はまだまだ本人の制作にも力を入れたいので十分にその時間は作れませんが、昨年から聞いている依頼(どれも忘れてはいません・・)も保留のままなので少しづつ機会を作りたいところです。     P1180658   P1180660
2019-06-29 | Category: DIARY

 

大きな机を作ることは好きだ。厚みのある材料なら尚良い。制作時は重さが身体を痛めつけるし、立米(立方メートル)単価で買う木材は材積が多いと価格も上がるので、依頼者にも制作者にも負担は大きくなるが、大きく重みがある机のある部屋は何とも落ち着くと感じる。そして良い空気が漂うとも思う。しかし机の存在をそんなに過信だけしていてもいけないのでそれは何故かと考えると、そこに集まり周りに座った人達が、天板の大きさや如何にも重そうな姿に安心し、身を委ねられそうと感じる事が一つにありそうだ。又その安心してリラックスした人達の様子に他の人達も引き寄せられ、場が和めば皆は楽しくなり良い空気感も生まれるのだろう。   立派な木の存在感を借りて、又寸法やディティールの作りにも気を使って作っているので、制作者としては良い木だ、良い机だという話題も少しは欲しいところだが、そこに集まる人達がそんなことを意識せず大きな机に身を任せてはいるが存在を感じていないくらいの時の方が、木が静かに良い気を発してその空間を心地良い場所にするのかも知れない。それでミッションの達成なのだ。   この机と椅子(テーブルとベンチ)を作る前に依頼者と空間の設計者と三者で話をした時、京都大学前の進々堂の机と椅子、その使われ方が良いという話になった。その後やはり京都のN氏宅に以前作った机と椅子を見せてもらったりもした。使う目的も材や大きさも違うが、どちらもその場所を心地良いものにするのに重要なものになっている。前者は木工芸の人間国宝が作ったものだと知ってそこに座る人が今では何割いるのだろう。後者も制作時N氏と寸法や材種、木の構成や細部に綿密な打ち合わせをして作ったがここを訪ねる人にそれは分からない。しかし確実にその場を作るベースとなっている。   納品が完了した京都ゲストハウス「こひのぼり」の1F飲食店スペースの机と椅子。 営業は今春からだがここに大勢の人が集まって来て楽しく有意義な時間を過ごして欲しいと願うばかり。 ブラックオーク材/2,100 × 940(880) × 710 /2,100 × 385(340) × 410 (写真は納品前) P1180319 P1180307 P1180308 P1180329   N邸のものはクルミ材 /天板 2,560 × 1,100 の安定感、ミーティングや会食に活躍の様子。(2010年制作) ph_shin05       こちらは「こひのぼり」2Fベッドルームの中、積み上がったベッドの谷間にある不思議なリビングに置かれる机。この周りでもやはり集まる皆の話が弾むといいなぁ。 栗材/2,400 × 750 × 300/t=80 (写真は納品前) P1180408 P1180370 P1180397 P1180400  
2019-03-06 | Category: DIARY

 

以前からコートハンガーやカウンタースツールを使って頂いているA子さんの部屋にTVボードを作りました。デザインやプロデュースの仕事で日々忙しくする彼女は部屋に戻った時にはきっと心静かに気持ちを落ち着けたいだろう、それを叶えるようにマンション最上階の部屋は淡い色合いが基調で確かに心地よい。さて少しボリュームがでる家具(TVボード)はどんなデザインで材質は何がいいだろうか、淡い色を使いたいけど無表情な材はA子さんらしくない、依頼を受けてから長く考えさせてもらった結果、フランスから届いたマロニエという木の突き板を天板と扉に使うことに、表情に躍動感が現れました。   タモリさん海外へ行けるようになって良かったなぁと、先ほど見ていたブラタモリの訪問先はパリ。今日は番組の内容はともかく街中に植わっているマロニエの街路樹が気になってしょうがなかった・・。 シャンゼリゼ通りは勿論、街中にこの木が多いのは、かつて地方から人々が馬車でパリに向かった時代、木から落ちたマロニエの実を遠路荷物や人を運んだ馬達のご褒美にする為に植えられたのだとか。真偽の程ははわかりませんよ、しかしちょっとしたストーリーに樹木へのイメージが膨らみますね。では御堂筋のイチョウの木から落ちる銀杏は誰の為?と思うのは関西人?   P1180200   P1160791   P1160769   マロニエ材はベージュの淡い色調ながら赤身と白太の境界線が明瞭で使い方次第で大胆にも。 突き板制作/安多化粧合板株式会社 P1180157   スローダウンステーで扉の開閉はスムーズ。 P1180146   真鍮の扉ツマミはヨーロッパアンティークの家具に付いている鍵がモチーフ、それをシンプルにデザインしてみた。繊細な感覚で制作してくれたのはnoniturn metal design(川口鉄工所)の川口勝弘さん。マロニエと真鍮が相性良く、引くという機能も良好です。 P1180150   P1180185   P1180165   中央部背面はビデオデッキや機材の配線を容易にする事と、こもる熱を逃がすためにオープン。 P1180168
2019-02-16 | Category: DIARY

 

2019年 始動

2019-01-04
新しい年が始まり、アトリエKIKAは昨日3日から作業をスタートしました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。     昨年とても印象に残った制作の一つ、そこにまつわる「MOON CALENDERの話」、または「物語」と言ってもいい程だけど私が知るのはそのほんの一部、そこを上手く切り取って紹介できればいいのだが。   確か1990年代初期からキャニオン・アンド・ビーチ(canyon & beach)によって25~30年近く制作・販売を続けられていたMOON CALENDERは数年前に今後の継続を断念した事を発表したそうだ、それを知った長年のユーザーであるAOKIWORKSの青木京さんは次の年以降手に入らない事にショックを受けた。そこで考えその制作・販売を自ら引き継ぐという決断をし、想いを申し入れた。良いものが故競合は多かったそうだが熱意と誠意でその引き継ぎが彼女達に許された。そして2019年版も何事も無かったように存在し、濃紺の紙の上で月の形を示し続けている。余りにも簡単に書いてしまったが両者の想いや話し合いの経緯は簡単なものでは無かっただろう。このカレンダーの凄いところは初期から基本デザインが全く変わっていない事、そして今後も変えない方針は貫くらしい事。私ももの作りをしている者として、何も変えずに一つのものを作り続ける事の難しさはよく分かる。デザインや品質を変えないと言う頑固さよりも、しなやかに毎年同じものを供給し続けられる柔軟さが必要なのだろうと想像する。     思い出す言葉がある。私が独立前に早川謙之輔さんの杣工房にいた頃、師は示唆を含んで言った。 「20年、30年ぶりに私の所を訪ねてくる人は皆、杣工房はいつまでも変わらなくていいですね、と言う」 「しかし、私はいつも変わろうとしてきた、その時々に合わせて必死に変わろうとし続けてきた」、「分かるか北島」 「・・はい」 当時も分かる気がしてそう答えたがその後独立し20年以上経った今の理解とは違っていた気がする。     P1170656   AOKIWORKS の青木京さんからcanyon & beach へ、また今後制作・販売を共にするツギキ(tsugiki)へ感謝を込めて渡すムーンカレンダー用の額を作って欲しいと依頼された。ツギキはデザイン業務もするが、なるとオレンジを育てる果樹園でもある、「その木を材料に使おう」がこの制作の唯一の約束。   試行錯誤した結果、最良の方法と考えて額の形をしていない二枚の板を作った。青木さんがそれぞれにこの感謝の品を手渡す場面に立ち会えたが、その行為に皆さんはとても喜んでおられた。ものを作る事を通じて素晴らしい「物語」に出会えた。     P1170661   2019、1月はまず新月に向かうのだなと。 P1170834   新旧のパッケージ、ロゴ(手前が新、奥が旧) P1170529   朽ちかけた なるとオレンジの表情をそのまま板に、無塗装。 P1170624   P1170689
2019-01-04 | Category: DIARY

 

今年も大晦日の夕方この時間は仕事を一区切りつけて、一年を振り返る時間にしてみたい。毎年思うのは、何より人との出会いに始まり、話が進みお互いの理解も進み、物を作るという仕事をさせてもらっているという事、また仕事以外でもいろんな楽しみを多くの出会いからもらった気がしています。初対面の突然の出会い、古くからの知人との再会、友人やお客さまからの紹介による出会い、その形は様々、そしてその関係は太くても細くても長く続く事をいつも願うものです。   ただ今年は残念な別れが一つありました。それは父親が他界した事。老衰だから仕方ないと言えどもその瞬間いろいろな想いが込み上げてきましたが、最期の時に母も私達夫婦も息子達も家族皆が立ち会えたことが、逝く父にとっても、また残される私達にとっても不思議と穏やかな時間をひと時共有できたと感じています。   口数の少ない父親でした。ただ淡々と黙々と自分のするべき事をしていたという印象が今でもあります。饒舌で無いのに何故か語学を学び英語とスペイン語が話せた為か1960~70年代にかけて南米への日本人移住事業に関わり最初は神戸からの移民船で単身ブラジルへ赴任し、姉が7歳、私が5歳の頃、今度は家族を連れてアルゼンチンへ赴任したのです。移住者と共に開拓農業をしていた訳ではないので写真はコミュニティーのトラクターに跨がり記念撮影ですが、片側を見ればアンデス山脈の最高峰アコンカグア、反対側を振り返れば地平線が見えるような乾いた大草原、レンガ積みの小さな家に住み隣の家は数キロ先なので見えないのです。そんな所に5〜6歳の少年が住んだ記憶はもう半世紀も前の事でも消える事はありません。色褪せてはいるものの思い出せる風景(視覚)また嗅覚や味覚で憶えている記憶は少なくはなく今でも意識すれば引き出してくることが出来ます。車が駆け抜けた後の砂埃の景色、乾燥トマトの酸味、濃厚なチーズの匂い、今回は記憶を辿って幾らでも書けそうですが、そんな物、事、また人々に出会わせてくれた父に感謝を想う大晦日となりました。   今年も皆さま本当にありがとうございました、新たな出会いを楽しみに、良い新年をお迎え下さい。   メンドーサ
2018-12-31 | Category: DIARY

 

「大好きな人をブローチにしてみました」というタイトルの村上千洋子さんの個展を観てきました。「よかったです!」という感想。何がとは一言で言えないけれど、一つ一つは手のひらに乗る程の小さなものだけど、ご自分で選んだ大好きな人の顔をひと針、ひと針丁寧に刺繍で仕上げた108人(108組)の顔のブローチは何かとても多くのメッセージを1点ずつが秘めているように感じました。壁面に並ぶ顔を、コルビジェだ、バスキアだ、タモリさん、誰だこれは?という軽い楽しみ方から入って、この人をなぜ選んだのか?いつ出会って、どの部分が好きでどんな影響を受けたのだろう?私も好きな人が多いという事も共感できて作品を好きになった要因だと思いますが、誰だか分からないという人物も多かった事も作者の興味の広さ深さに関心を持ちました。会場の壁に貼られた千洋子さんの挨拶文もなぜこのブローチを作り続けているのか分かりやすく明快に書かれてあります、究極だけを抜粋すると、・・・『感謝』と『敬意』そして『愛』を込めてあると書かれています。誤解も生じる短い抜粋を申し訳なく思いますが、私がシンプルに解釈するとモチベーションの素は『好き』なのだろうなと思います。その人が好き、その人の作品が好き、その人の表現するものが好き、そしてご自分も作ることが好き、何かを表現することが好き、その姿勢がまた出来上がったものによって人を喜ばせたり感動させたりする。我に返りものづくりを生業としている者としてもこの『好き』という純粋な出発点は忘れ失ってはいけないと思うのです。   IMG_2329   IMG_2353   IMG_2348   IMG_2350   IMG_2354 作者村上千洋子さんと(上)このページであまり自分は出ませんが良い一日だった表現としてアップ! ご主人の村上茂樹さんと(下)怪しい写真ですが、愛溢れる方です、仲良し! そして数百枚のレコードを持ち込んで会場の良い空気を作っていました。   IMG_2368 もう一つ嬉しかった事。茂樹さんお会いするのがまだ二度目なのに、私が作ったもの数々の写真をH.P.などで見ているうちに頭の中に流れ鳴り続けた音楽があると、CDにしてプレゼントして頂きました。ここは又深く掘り下げたいと思うのですが、形、造形、が音、音楽に変換するという事を初めて経験したように思います。その後毎日聴いています、そう、そんなふうに作っていますと呟きながら。   P1170773
2018-12-19 | Category: DIARY, INFORMATION

 

小学四年生の途中、私は転校生として神戸に戻って来ました。若いO先生のクラスは明るく楽しい雰囲気で何か困ったという記憶は無いものの、人見知り無く話せる性格でなかった私はしばらくの間はもぞもぞ、、しかし当時走ることには自信があって足が早かったので新入り早々運動会のリレーメンバーに選ばれ、学級対抗リレーの優勝チームの一員となったのです。後は言うまでもなく、一芸は身を助くで転校してきた事など関係なくなり、活発な友達たちと休み時間も放課後もいろんな遊び方を見つけては校庭を走り回っていたという記憶があります。(こんな事も思い出した)1970年代は光化学スモッグ注意報、警報なるものがたびたび発令されて、そうすると校庭の隅に有った道路標識大の白い丸が赤い丸に裏返され生徒たちは校舎から出てはいけなくなるのです。教室の窓からその赤丸をやんちゃ達が恨めしそうに眺めている時、O先生は相撲のような事をしたり(今ならバツ、かな)皆で歌ったり、私たち生徒とよく遊んでくれていたなぁ、という遥か彼方の思い出を引っ張り出す機会がありました。   今回そんな事を思い出すのはそのO先生からお孫さんの小学校入学お祝いに机の制作を頼んで頂いたから。本当に長いお付き合いに感謝します。 彼らにもこれから沢山の楽しい思いでが出来ることでしょう。     入学にはもう少し年数のある弟君の分も一緒に! 横に置いていると木目はつながりますよ。 P1170513 早速勉強、お絵描き、まわりを走り回って、おどけて、机の到着を喜んでもらえたようです。 いい笑顔の写真は残念ながら出せませんが「机のおっちゃん」のカメラにVサイン頂きました! P1170465   P1170497   P1170420 小学校入学時にというタイミングで作る机はいつもシンプルに、大きくなって独り立ちするときもこれを持って家を出てもらえればと制作者は思う。 P1170428   P1170401   P1170411
2018-11-23 | Category: DIARY

 

9月〜10月 近況

2018-09-30
15時を過ぎて予報通り淡路島も台風の風雨はだいぶ強くなってきました。既に暴風大雨圏内のところも、これから入る所の方もどうぞお気をつけ下さい。   今日は9月の最終日(日曜)、進行中の制作も大詰め、10月の予定もにらみながら室内でおとなしく過ごしています。1物件に2ヶ月以上掛かっていると進行を待ってもらっている方からは「いつ頃から」と連絡を頂くこともありますが、どの件も良い状況を作って良い制作〜良い完成になるよう進めていきます、どうぞご了解ください。   先日は滋賀の「じどりや穏座」さんリニューアルに向けての家具第一便を届け、また日程を合わせ大小の用事沢山を持って京都、滋賀、神戸へ2泊で出張でした。京都泊は大学からの友人宅へお世話になり仕事前の朝の散歩は清水寺まで、雨の合間の束の間の青空が気持ち良かったですね。何箇所かを小刻みに訪ねる慌ただしい日程でしたが、新たな知人も出来、「愛のある仕事」の話、も出来たりで、10月〜年末にかけて次の、またその次の制作にモチベーションを高く保てるでしょう。   清水寺から遠くに京都市街と青空 IMG_2056   清水の舞台は現在改修中、足場丸太高い! IMG_2043   五条大橋から鴨川を望む IMG_2058   滋賀の納品〜琵琶湖道の駅 IMG_2062   京都イタリアンレストラン「obase」エントランス IMG_2065   京都五条の「efish」はこの秋19周年のディスプレイ(オーナーN氏自ら) IMG_2076     これから納品を待つ滋賀「穏座」の家具は室内でも台風の風雨警戒 P1160995   P1160997  
2018-09-30 | Category: DIARY

 

カリブの肥松

2018-09-07
8月、9月は滋賀県大津市の「じどりや穏座」ONZAさんの家具制作に追われています。直営地鶏料理店として定評があるお店ですが内装の雰囲気やメニューも変えて10月にリニューアルオープン、案内は又このページからもさせて頂きます。   椅子席の家具類は概ね使い慣れたウォールナット材で進んでいますが、座敷席の大テーブル(2,720×920)天板材だけは何か針葉樹でと探したところ、材木店店主がもう20年以上前に仕入れて少しづつ出していると言うカリブ松を見せてくれました。根元に近い方は肥をたっぷり含んでいい表情、その分、ノコ刃やカンナの刃がべたべたになるけれど仕上がったものはオーナーこだわりの内装によく合うのではと思います。   カリブ松、どこの国が原産か今となっては材木店もわからないそうですが、分布範囲の広い松は確かにカリブ海沿岸諸国にも生息、小さな島国にもあるようだしホンジュラスやニカラグアか・・・制作中というのは材の触感や匂いも感じながら進めるので頭の中のイメージの世界に入り込み易いものです、原産国に思いを馳せてgoogleを操りながらその国に飛んだりもできます。   P1160976 スクリーンショット 2018-09-07 21.43.05 P1160962   P1160943   P1160925
2018-09-07 | Category: DIARY

 

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