木工 北島庸行|kitajimanobuyuki.com
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DIARY
ガラスと木と風景
2012-06-05
ガラスと木は対照的な素材。感覚的な言葉で表すと硬いと柔らかい、冷たいと暖かい。ガラスは衝撃に脆いが方や木は粘り強い強度を持つ、など。また透明と不透明は言うまでも無い事ですがこの点が組み合わせて使うには特に面白いと思えるところです。無表情で透明なガラスと対比されると木はその木目が表情豊かに引き立っているように見えます。ショーウィンドウやショーケースの様にガラスを通して見ると中のものが艶やかに見えるのも効果的で、組み合わされた木に対しても同様の効果はあるはずと私は思います。しかし光の加減ではそれも全く裏切られ白く反射して向こうの物は何も見えなくなったり、映り込みが強くてそれしか目に入らなかったりと、透明ガラスが不透明になる時があるのですが、家具の場合それも味方につけて考えれば一つのテーブルやガラス扉のキャビネットが時間帯や季節の移り変わりで、また見る角度でも幾通りもの表情を持ちバリエーション豊かに楽しめるのです。
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