DIARY

2013 今年も皆様ありがとうございました

2013-12-31
今年一年テーマにしたのは『削』。鉋を使って上手く削りたい、意のままに削りたい、綺麗に削りたい、昨年から今年の初めに掛けて正にそう思ったからで、迷うこと無く年頭に課題として掲げたのです。木工制作者として削りの習得は今更ではありますが、又いつまでも探求するべき基本的技術なのだと考えるのです。木を造形する上でそこに重きを置かない方法も勿論有ります。それぞれの者の考えで家具や木工品を仕上げる方法は千差万別ですが、私が今イメージする木工は、頭の中に描いた物を刃物を持つ手が自由自在に動いて楽しく削り仕上げる様です。「楽しく」は誤解を生む言葉かも知れませんが、作り手がストレスの無い生き生きとした作業を進めている姿をイメージして下さい。そこから生まれる物は伸びやかで美しいはずです。又刃物で削り仕上げた物は文字通り切れが有りよどみも無いはず。2014年も『削』はまだまだ脇にやれる課題ではないですが、自分に足りない事、更に磨きを掛けたい事をテーマに持って前に進みたいと思います。今年も皆様本当にありがとうございました。良い年をお迎え下さい。