メンテナンス
新装の内装工事が始まる前からお付き合いのある京都のレストランcenci(チェンチ)さん、今年の12月でもう10周年との事です。椅子やテーブル、ほか家具・扉類はスタッフの皆さんの手入れのお陰で、10年の深みを刻んでいるものの、とても状態が良く感心させられありがたく思います。それでも夏季の長期休暇を利用して椅子のクッションや革のメンテナンスをおこないました。休暇明けは、明日8/28日から営業再開ですが前日から各スタッフはそれぞれの持ち場を確認準備するために出勤(きっと自主的に)されていてすでに活気に溢れた店内はアットホームで心地よい空間でした。
南東へ
今向かうべき方向はここと聞き、淡路島から南東の紀ノ国・和歌山県へ行き
木の国神話の社でもある伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)を訪ねた
ここには五十猛命(いたけるのみこと)という神様が祀られており
『日本書紀』には、我が国に樹木を植えて廻り、緑豊かな国土を形成した神様と記されているそうだ
長くなった制作で昂った気を鎮め、また新たな澄んだ気をいただけたと感じる
白浜町の太平洋を望む絶景の岬に建つ南方熊楠記念館では熊楠の桁違いの思考の広がりに刺激を受け
何より眼下の景色を眺め、晴天の青、地平線から手前の海の青、生き生きとした植物の緑
どの色も美しく、汗が吹き出るほどの炎天下で心にしみた
ここは確かに今来るべき場所だったと感じた
DP – 34
「魂は細部に宿る」
美大生の時に耳にして腑に落ちて以来、制作の終盤には脳裏に居座る言葉
細部をよく見る事で、物の内部が見え、全体も見えると感じる
制作には、祝祭日も無いが月末には地域の河上神社の春祭りがある
今造形している楠木はこの神社で育った大木であり
今年度は神社評議委員の役も仰せ付かっているのでしっかりと奉仕をしよう
連休明けからはいよいよ主塔の仕上げ作業に入る
昨年、数ヶ月かけて200以上ものピースを積み上げた木塊を削りながら整えていく作業は楽しみである
制作するものの大小にかかわらず細部まで細やかに手を施したい
Tokyo
桜の花が開き始める3月末、淡路島 → 東京へと引っ越しをする次男の荷物を積んで都内のアパートへ。
これは良いタイミングと、観たいと思っていた展覧会を駆け足ではしごした。
アーティゾン美術館での「ブランクーシ 本質を象る」
国立新美術館での「マティス 自由なフォルム」
Constantin Brancusi (1876 – 1957)
Henri Matisse (1869 – 1954)
ほぼ同時代に生き、共に80代まで活き活きと活動したであろう作家の生涯に大いに刺激を受けた。
DP – 33
考え考え、彫り進む
DP – 32
鉋 削りの準備を
DP – 31
気持ちを届けて頂いた
仕上げに向かう楽しみが増す
三木・鍛治師 大原康彦さん / 感謝
DP – 30
良い気を集め、広がりをつくる
作業量は多く、チーム参加はありがたい
yoshie.nanno さん(美術家)/ 感謝
DP – 29
1/10 模型で確かめながら
Bench / short
DP – 28
この土地の木を集めて、作るべきは明快。
DP – 27
作る部材はまだ多い。
DP – 24
荒削り、とは名ばかり慎重に進む