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DP – メンテナンス
2025-04-09
設置後およそ10ヶ月、暑かった夏と空気が乾燥する冬を超え、大きな木のブロックはそれぞれ想い想いに動いている。
まだまだ水分を含んだ木々を組み上げたので動きは想定通りであり、色味の変化も相まってダイナミックさは増したように思う。
それでも木の角が出て触れると危なかったり、目線の位置の隙間が気になったりする箇所を削りや埋め木で整えた。
制作中とは違い、制作者のミクロな視点より遠目から捉えてマクロな視点で観察しながら
自然と育つ木塊に寄り添い、今後も必要最小限の手入れを続けると良いのではないだろうか。
来客のない日に作業をするので、ほぼ無音の広いエントランスホールは何とも言えず集中できる。
一日はピアノ・Steinway & sons の調律の日と重なり、それまた何とも言えない鍵盤の音の中も心地よく良かった。